【家を買うタイミング】我が家が家を建てた訳【後悔しないためにやったこと】

こんにちは、うさぎ家夫です。今日は私が家の建築を決める際に悩んだ点やそれをクリアするために取り組んだことについてお話ししたいと思います。

  • 自分の家を持つことに興味があるけど、いつ買うべきかそのタイミングが分からない...。
  • 家を買おうと思ってるけど、買ってから後悔したくない...。

家は非常に大きな買い物なだけに、これらの事に悩む人は多いと思います。私もとても悩みました。

結論から言うと、自分がほしいと思った時が買い時です。

仕事や家族構成などの条件は人それぞれです。いろんな要素を考えてみて、それでもほしいと思ったらそれがその人のタイミングなのだと思います。

ただその結論に行きつくためにいろいろ悩む。そこが大変。

その悩みをクリアするために私は以下の2つのポイントに取り組みました。

  • ポイント1:家を買う理由と買わない理由の明確化
  • ポイント2:全力で情報収集と比較検討

この2点を押さえたら、自分の取るべき決断が見えてきました。私としては効果あったと思います。自分自身としては全力を尽くしたので後悔はしていません。

我が家の事例をまじえて一つずつ見ていきましょう。

理由をリストアップすると自分の希望が分かる

そもそも、なぜ家を買うのか自分の中で分かっていないと判断できないです。自分や家族の人生にどう貢献するか分からない家は、旅先で衝動買いした海外の置物みたいな物です。何に使っていいか分からない!

なので家を買う前に、『なぜ買うか』『どう人生の役に立つか』『どんなリスクがあるか』を明確にしましょう。

そうすることで自分が家に求める条件、その家が満たすべき条件が分かります。

家について興味を持った経緯

はっきり言って私ははじめ、家を買うことに興味ありませんでした。アパート暮らしでもそれなりに楽しく生活できていたし、あまり先のことを考えてなかったからです。でもそれを変えたのは妻からの猛烈プッシュでした。

当時は下の子が生まれたタイミングで家族や物が増え、アパートは少し手狭になりました。また妻はそもそもアパートをあまり気に入っていなかったようです。そこで妻は私に家の購入に興味があることを伝え、私をまずは建売住宅の見学に連れて行ったのです。

その時の私は、もう全く乗り気ではありませんでした。家について何も知らないのと自分としては特に困ってもいなかったので、当然といえば当然です。それでも、週末の家族のお出かけの一環だと思えば家を見るというのも悪くないと思いました。新築の家を見られるというのもあまりない体験ではありますし。そこで次の週末、宅地造成している住宅地の一角で、既に完成している建売住宅を見に行ったのです。

そこは主に大手のハウスメーカーが手掛ける分譲地で、パナホーム、ダイワハウス、セキスイハイムなど有名どころの物件がいくつも建っている場所でした。ハウスメーカーごとにそれぞれ特徴はありますし、建売物件にもそれは現れていると思いますが、実際に建売住宅を見た時の私の感想は、「なんかピンとこない...」「高い...」でした。

住宅は人生で一番高い買い物と言われる高価な買い物で、もちろん私とっても今まで購入したことがある物と比べて桁違いに高い値段がその物件には付いていたわけですが、それにも関わらず私の印象は「インパクトがない...」「アパートとそんなに違わない...」でした。正直なところ、高いお金を払ってアパートとあまり違わない家を買っても意味はないと思いました。

妻の方は営業担当の人に何やら熱心に聞いているようでしたが、私の方はなんだかちょっとがっかりした気分で、その時の私からはやる気のなさがにじみ出ていたと思います。こうして私の建売見学初体験は微妙な結果に終わったのです。

そんな感じでその後も何件か建売巡りをしましたが、やっぱり私の感想は「どれも同じに見える...」「高い金額に見合うだけのアピールポイントがないな...」でした。

その印象が変わったのは住宅展示場を見に行ってからです。当時のアパートからそう遠くない場所に、大きな住宅展示場がありました。以前にもその前を通ることはありましたが、実際に入ったことはありませんでした。それでも、その展示場には何十件もの家が展示されていたので、それなら効率よく情報収集できるはずだと思いました。そこで試しに家族で行ってみることにしたのです。

そこで出会ったのが一条工務店の高性能住宅であり、C値やQ値といった住宅性能でした。それまでは、住宅性能については耐震性について多少聞いたことがある程度で、気密性・断熱性については全く聞いたこともありませんでした。トリプルガラスや全熱交換空調システムについてはなおさらです。そんな住宅性能については素人の私でしたが、展示場の一条工務店の家に入った時は確かに違いを感じたのです。その日は確か冬の初め頃でしたが、その展示場の一条ハウスに入るとやたらと温かかったことを覚えています。

ただし、正直にいうとその日に訪れたハウスメーカーで一番心惹かれたのは一条工務店ではありませんでした。一条工務店の展示住宅に入った第一印象は「内装パッとしないな」でした。なので私は見学もそこそこにして適当に子供たちの面倒を見つつ、営業さんの話はほぼ聞き流していました。

実際のところ私に大きなインパクトを与えたのは、次に訪れたスウェーデンハウスの展示住宅でした。これには驚きました。「カッコいい!」「あったかい!」「外国のホテルみたいだ!」とテンション上がりまくりです。我ながら単純ですね。でも、それまでの変わり映えのしない建売や展示住宅と比べて、スウェーデンハウスの家は明らかに独自な雰囲気を出していました。パッと見で明らかな違いがあるというのは目立ちやすいアピールポイントです。

それが私のやる気スイッチをオンにしました。結局スウェーデンハウスでは建てませんでしたが、私が色々自分で情報収集を始めるきっかけをくれたということで、今につながっています。

そんなわけで、「世の中にはいろいろな住宅がある」「中には自分が買いたくなるような家も存在する」というのが体感として分かりました。それによって、家を買うのも悪くないと思えるようになりました。やはり体感すると影響は大きい。

そこから私は「自分の求める理想の住宅とはどんな住宅か」を考え始めました。私の場合はそのきっかけは住宅展示場でインパクトのある家を見ることでした。

ただし、そのきっかけはきっかけにすぎず、そこからが『後悔しないための行動』を目指す出発点でした。

理由とリスクのリストアップ

私がざっくりとリストアップした理由とリスクははこんな感じです。

買いたい理由

アパートが寒い・狭い・うるさい・収納少ない・トイレが足りない 子供が増えた 上の子が大きくなってから転校しなくてよいように 家賃を払い続けるのがもったいない 住宅ローン控除が受けられる 

買いたくない理由

お金の自由がなくなる 住むところの自由がなくなる 買って失敗だったら立ち直れない 住宅ローンで破綻したくない

将来のリスク

病気・怪我 転勤・転職 親の介護 子供の数 火災 地震 水害 離婚

こうしてみると、私のほしい家と言うのは要するに 『広くて快適な家に住みたい』『冬温かく家族でくつろげる家がほしい』『安心して長く住める家がいい』『通学や生活に便利な場所がいい』ということに集約されます。

そして買いたくない理由は、『失敗したくない』『後悔したくない』『自由を手放したくない』『経済的な不安』といったものだと分かります。

それから人生の不確定要因として、親の介護の問題や自分の健康問題、災害や夫婦関係などのリスクが頭に浮かびます。

自分の希望や懸念が分かったら、取り得る選択肢の中からバランスのよい答えを見つけて行けばよいです

情報収集して後悔を減らそう

  • 自分の希望は何となくわかったけど、やっぱり後悔したくない...。

悩みは尽きません。実際に住宅を購入した人の後悔項目ランキングは次のようになっているそうです。(
不動産情報ナビ」より引用

  1. 住宅ローン
  2. 間取り
  3. 立地・環境
  4. 不動産会社・ハウスメーカー
  5. 構造・設備

後悔を減らすには事前の情報収集が大事です。情報があればあるほど、『こんなはずじゃなかった』『思ってたのと違う』という場面を減らせます。

実際私も不安でした。

特にお金のことと買ってから後悔しないかは非常に気になって夜も寝られないほどでした。間取りに関しても自分で決めていいと言われると『本当にこれでいいのか』と不安になります。

将来もいろいろ不確定要因があるなかで、非常に大きな決断をしなければなりません。そのプレッシャーは大きいです。

そんな不安を乗り越えるために私がやったことを挙げておきます。

  • お金に関する不安

住宅ローンの支払いや子供の教育費、自分たちの老後資金についての不安は大きかったです。これについては、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談しました。それも別々の2人のFPに当たってみました。FPに相談すると、自分の人生(90歳くらいまで)の資金計画を算出してもらえます。そこには住宅ローン、教育費、レジャー費、車の費用、リフォーム代、日々の生活費などが細かく含まれます。それによって自分がいくらまでローンを組めるのか、子供の学校は公立か私立か、老後いくらで生活するかなど、かなりはっきり見えるので、漠然とした不安からは解放されます。自分が自由に使えるお金の額もはっきり分かってしまって、ある意味人生見えてしまいますが。私の場合はそれで覚悟ができました。

  • 間取りに関する不安

これについては、たくさんの間取りを見て参考にしました。500個は見たと思います。一条工務店に相談に行くと貸してもらえるタブレットには間取り例が3000個あります。また、ネットにも個人やハウスメーカーの間取り例が多数アップされています。それらから取り入れられそうな物は取り入れました。間取りの後悔ポイントをネットで調べることも、同じ失敗をしないためにはかなり役立ちました。間取り作成ソフトも使いました。自分自身で間取りを50個は作ったと思います。パズルのようではまってしまいます。間取りソフトは無料の物も有料の物がありますが、無料でもかなり使えます。

↓無料の間取り作成ソフト『せっけい倶楽部』
せっけい倶楽部

↓一応有料の物も載せておきます。内装や住設、外観などのバリエーションが半端ないです。ユーザーによる間取り投稿も参考になりました。
3Dマイホームデザイナー

  • 土地に関する不安

学校や駅までの距離、商業施設があるかなどは不動産情報や地図でだいたい確認できす。でも地盤の安定性や洪水、土砂災害の可能性が気になった場合はどうしたらいいでしょうか。家自体の耐震性も重要ですが、地盤の強さも重視したい。近年は自然災害が猛威を振るっているし、できれば水害や土砂災害のない地域に住みたい。私は以下のホームページで調べました。

↓昔その土地が田んぼだったのか森だったのか、川を埋め立てたのかなどが昔の地図から分かります。
ウェブで過去の地形図や空中写真を見る

↓津波や洪水、土砂崩れの恐れがあるかの情報を見られます。
国土交通省ハザードマップポータルサイト

あとは、気になってる土地があったらご近所情報なども気になります。可能なら近隣の人に聞き込みをするとよいかもしれません。

  • 不動産会社・ハウスメーカー

これについてはネットのブログ情報を参考にしました。ただ、住宅建築会社は大手メーカーばかりではありません。地元でも名前も知らなかった会社が何十社もありました。その中から自分にあった建築会社を見つけるのは一苦労です。逆にいえば、よく探せば自分のニーズに合った会社があるかもしれないということです。建築会社や工務店によって得意不得意はあるようです。私は30社くらいの資料を取り寄せて比較しました。全国区の知名度はないけど気密性・断熱性というキーワードを売りにして家を建てている工務店も存在することが分かりました。私は耐震性や防蟻性能、住宅設備などをトータルで考えて一条工務店にしましたが、それ以外にも比較してみることで違いが明らかになり、自分の選択にもより自信が得られます。

  • 構造・設備

設備に関してはモデルルームを見たり、宿泊体験をするとよく分かります。実物を見る以上の参考はありません。ただ、これに関してはそれほど選択肢はなかったので、あまり悩まなかったです。ここにこだわる人はとことんこだわるのでしょう。私は性能面を重視しましたがキッチンや風呂や洗面所などはそれほどこだわりませんでした。ただし、収納はたくさん欲しかったので、その点は苦労しました。それから、地震に強い家にしたかったので耐震等級3が取れることは必須条件にしました。

まとめ:行動することで自信が深まる

結局のところ、本気でいろいろ調べた結果、それでも家を持ちたいと思ったら、それがその人のタイミングなのだと思います。

私は一人暮らしの期間が長かったこともあり、持ち家については特に夢を描いてきませんでした。それがきっかけをつかんだことで短期間のうちに自分の望む家の在り方を思い描き、形にすることができました。

本当に分からないことだらけで無我夢中で進みましたが、二度目はないだろうという貴重な体験をしたと思っています。何も知らなかった自分にも自分の希望を盛り込んだ家を持つことができました。温かく見守ってくれた妻に感謝です。

最後に、私が情報収集する際に役立ったサイトを挙げておきます。

■タウンライフ家づくり

建築予定の市町村を入力すると現地で請負可能な工務店が出てきます。まとめて資料請求するのに便利です。住宅展示場には出展していない、名前も聞いたことない、でも高気密高断熱に強い工務店というのもあるんだな、と知ることができました。メールで間取り案をもらうことも可能です。メールを入力するのが不安な場合はGmail等のフリーメールでよいと思います。私はそうしました。
■保険チャンネル

お金に関する不安はファイナンシャルプランナー(FP)に相談することである程度解消します。ハウスメーカーもFPを紹介してくれますが、複数個所に相談できれば違った切り口からアドバイスがもらえるかもしれません。

今回は以上です。
今後も家作りや住み心地など実際の情報を発信していきたいと思います。

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