スウェーデンハウスの宿泊体験記【一条工務店の宿泊体験との違いも】

  • 家を選ぶ参考にしたいんだけど宿泊体験って実際どう?
  • 実際に宿泊体験する時に押さえておいたほうがいいポイントは?
  • 宿泊体験の実際の流れや手順が知りたい。 一条工務店との違いは?

ハウスメーカーによっては家の購入を検討している顧客に対して宿泊体験を提供しています。そのハウスメーカーの作った家に実際に宿泊して使い勝手や性能を体感できるのです。

これを利用しない手はありません。

私は家に求める性能として『冬あたたかいこと』を重視していましたので、その代表的なハウスメーカーであるスウェーデンハウスと一条工務店で宿泊体験を利用しました。

今回はそのスウェーデンハウスの宿泊体験についてお話しします。後半ではスウェーデンハウスの宿泊体験で感じた一条工務店との違いについても触れます。
※2分くらいで読めます。

真冬の宿泊体験

・大まかな流れ

私の場合は何回か住宅展示場に足を運び、家作りの本気度をハウスメーカーの営業担当者に見せてから「宿泊体験がしたい」と伝えました。そこで宿泊棟が空いている日を確認し予約を入れました。ただそこまでしなくても宿泊体験はさせてもらえると思います。ハウスメーカーとしては通常の営業活動の一環なので。

当時季節は冬で、気密性断熱性のよいスウェーデンハウスの宿泊体験は人気でしたが、うまく週末に泊まれることになりました。場合によっては1か月先まで週末は予約でいっぱいのこともあるそうです。

その後は宿泊棟の住所と集合時間を確認し、見地集合です。

宿泊の準備として当日持参したのは着替えと寝間着程度です。歯ブラシやシャンプー、せっけんは備え付けの物がありました。食器類も使えます。

私の場合は金曜の16時からの約束でしたが、当日現地に着くと既に営業さんが来ており、一緒に宿泊棟に入りました。それから設備の使い方の説明を受け、玄関の鍵を渡されました。

そして実際に宿泊棟に一泊し、次の日の午前にまた営業さんが来るのでアンケート等の記入をし、鍵を返して終了です。

・そして宿泊へ

私がスウェーデンハウスの宿泊体験を利用したのは1月の寒い時期でした。当日は関東地方は寒波に覆われ、その冬一番の冷え込みが予想されました。住宅性能を体感するにはもってこいです。

営業さんからの説明では、家全体をダイニングのエアコン1台で温めているとのこと。建物内の温度は約22 ℃で1階も2階もほぼ同じ温度でした。置いてある内外温度計で外気温を確認すると約2 ℃です。外は寒いが、家の中は温かく快適です。

営業さん曰く、「夜寝る時はエアコンを切ってみてください。それでも朝まで快適に寝られます」とのこと。実際にやってみると、朝の室内の温度は約16 ℃で、外の温度は-5 ℃でした。

外が-5 ℃ならアパートでは窓際は寒くて近寄れず、結露もひどくて大変です。それが宿泊体験棟では窓の冷気に悩まされることもなく結露もしていませんでした。寝室もトイレも風呂場も温かく快適です。家全体が暖かい。

室温22 ℃は、風呂から出て濡れた状態で浴室を出るとさすがに涼しく感じますが、寒いというほどではありません。むしろ風呂あがりに服を着て歩き回ると暑いくらいです。

その宿泊体験棟は閑静な分譲地の一画にあり大通りからは離れていてもともと静かでしたが、それにしても夜寝る時も朝起きた時も静寂で、車の音も鳥の声も聞こえません。快適な温度と静けさのお陰てぐっすり寝られました。

食事については、私たちは近くのコンビニでパンやヨーグルトなどを購入して戻ってきて食べました。ダイニングテーブルなどの家具も備えてあるので問題ありません。

家内部の雰囲気は全体的に開放的で視線を遮る物が少なく開放的です。玄関からLDKに続く廊下にはリビングドアはなくそのままダイレクトにつながります。リビングの半分は吹き抜けになっていて2階ホールまで見渡せます。スウェーデンハウスは窓の幅が大きく家の中から外を眺めた時の解放感もあります。

一般的な日本住宅の91 ㎝モジュールではなく120 ㎝のモジュールを使用しているため廊下や階段の幅もその分広くなっています。それが解放感に寄与しています。

玄関ドアも窓のない木製っぽい作りで重厚感があります。実際、アパートのペラペラのドアより重かった気がします。内装や家具も、ペンダントライトやシェードタイプのカーテンなど北欧っぽくまとめられていておしゃれです。

家というよりホテルに1泊の気分です。モジュールサイズの影響かトイレの個室も大きいです。和室がないのもホテル感を強めています。

・宿泊した感想と後悔ポイント

室内の暖かさにまず感動しました。そして、温度がどこも一定で差が小さいことに驚きました。リビングも寝室もトイレも洗面所も暖かかったです。屋内の暖かさに慣れてなくて、外から戻った時の落差に違和感を感じるほどでした。外へはセーターとジャケットを着こんで出かけるけど、室内では薄着で問題なしです。

実地で体験できるのは大きい。住み心地がよく分かります。私は真冬に泊まったので、冬の暖かさは全く問題ないのが確認できました。それがひとつの家に求めるポイントだったので事前確認できるのはありがたい。

内装の雰囲気や部屋の暖かさに目を奪われていたので、キッチンや洗面台、風呂などの住宅設備の質は正直よく覚えていません。キッチンはセパレートタイプのアイランドキッチンで、作業スペース的にはだいぶ余裕があったように思います。風呂や洗面台は普通な印象でした。

その後アパートに戻ると、昼にも関わらず室内が寒く、宿泊体験棟との落差に愕然としたのを覚えています。快適な高性能ハウスを体験すると寒いアパートに住むのが苦痛になってしまいます。何日かは「寒い、寒い」と言って適応するのに苦労しました。

後悔ポイントとしては、せっかくなのでもっと写真を撮ればよかったです。住宅設備や家具など細かいところは忘れます。遠慮しないで何十枚も撮った方がよいです。その方が後で役に立ちます。キッチンや洗面台や風呂などもいろいろチェックして、それが標準品なのかオプションなのかは聞いておきたいところです。また、設備や建具の長さを測るメジャーは持って行った方がよいです。また、室内での音の響きは確認したほうがよいかもしれません。開放的な作りのゆえに室内の音はよく他の部屋までよく響きます。

一条工務店の宿泊体験との比較

どちらも室内の暖かさや外からの音の遮音性といった点は十分だと思います。同じように快適でした。ただ一条の方は空調設備の音が多少室内に響く感じがありました。

それから、一条工務店の宿泊体験の場合は夕食代を出してもらえました。それを使ってスーパー等で食材を買って持ち込み、自分で料理することができます。キッチンやIHクッキングヒーターの使い勝手を知るのには非常によかったです。IHは初体験でしたが、実際に使ってみてIHの火力に不安がなくなりました。キッチンをどうカスタマイズするかのアイデアも得ることができました。

一条工務店の内装は『普通の家』です。i-smartのキッチンやカップボードは多少おしゃれになっていますがそれほど独特というわけではありません。でも一条の方は和室があったので、和室がある家とない家の比較ができたのはかったです。4畳半の和室は我が家には狭いということが分かりました。

一条工務店での宿泊体験は仮契約後だったのでアンケート等の記入はありませんでした。宿泊後はハウスクリーニングの予定が入っており朝はけっこう時間的にあわただしかったです。

スウェーデンハウスも一条工務店も、どちらも住み心地を知るというみでは宿泊体験は大いに役に立ちます。私は真冬に宿泊体験をしたことで、それ以降はもはや高気密高断熱住宅以外は考えられなくなりました。家の方向性を決めるためには非常に重要なイベントでした。その後、アパートでの生活が苦痛になってしまったのが難点と言えば難点です。

今回は以上です。
この体験のおかげで今は快適な家に住めて満足です。今後も家に関する話題を発信していきたいと思います。

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