一条工務店の宿泊体験で住宅設備を確認する

こんにちは、うさぎ家夫です。我が家は2018年の4月に一条工務店のi-smartで宿泊体験を行いました。

一条工務店といえば床暖房や気密性断熱性のよさで冬暖かい家として有名です。真冬の寒い時期に宿泊体験ができればそれらの住宅性能を確実に体感できますが、既に4月に入っていたこともあり寒さはそれほどでもありません。

と言っても、冬の住み心地については以前行ったスウェーデンハウスの宿泊体験でよさを実感していたことや、入居者宅訪問での聞き取りなどから、気密性断熱性のよい住宅の性能には疑問はなかったので、特に心配はしていませんでした。

我が家ではその時点ですでに一条工務店と仮契約を結んでいたこともあり、この宿泊体験では実際の設備の使用感、見た目や質感を確認し、自分たちの家の設計に反映させることが主な目的となりました。

そこで実際に見た住宅設備や建具に対する我が家の感想をお伝えします。

一条工務店の住宅設備の感想

一条工務店では様々な住宅設備が標準装備として付いてきます。標準品以外にもオプションとして選択可能な設備がいくつかあります。宿泊体験棟はi-smartでしたので、i-smartの設備やオプションの確認ができました。

それでは見ていきましょう。

和室

和室 宿泊体験棟には和室があり、広さ4.5畳の部屋に1畳の押し入れと0.5畳の押し入れが付いていました。1畳の押し入れには宿泊用の布団、0.5畳の方には替えのシーツ等が入っていたと思います。和室があるとやはり落ち着きます。到着早々我が家はちゃぶ台でお茶を飲んでくつろぎました。就寝時も和室に布団を敷いて家族で寝る計画です。しかし、一家4人に4.5畳では全員で寝るには狭いです。他の寝室も試してみたかったこともあり、私(うさぎ家夫)は2階の洋室ベッドを使うことになりました。妻はその和室についていた縦長2連窓が気にいったようで、実際の我が家の設計にも反映されています。また、4.5畳だとやはり少し狭く感じました。我が家は和室を重視していましたので、実際の広さ感を確かめられたのはよかったです。

スリットスライダー

先ほどの和室は間取り的にキッチン横に配置されていたのですが、キッチンと和室の仕切りが両開きのスリットスライダーでした。このスリットスライダーはi-cubeでは採用できない建具で、i-smartの象徴のようになっています。でも実際に使ってみるとこのスリットスライダーは私にとってはどうも使いにくかったです。理由は、取っ手がないためにどこを持って開け閉めすればいいか分からないのと、そのため扉の端を持って閉めた際に指を挟みそうになったからです。また、スリットにガラスがはまっている構造のため光が漏れ、和室で寝ているとキッチンからの明りが入って来て寝にくいこともありました。なので寝室で使う部屋にはスリットスライダーは使わないほうがよいです。スリットスライダーの利点として耐力壁を削らずに引き戸を付けられるということがあり、それはとても優れた点だと思いますが、さきほどのようなデメリットがあるため実際に導入する場合はまず使用感が自分にとって問題ないか確認するのがよいと思います。慣れれば開け閉めも苦ではないのかもしれませんが...。

ハニカムシェード

大きな窓のハニカムシェードは上げ下げが重くて大変と聞いていました。実際に動かしてみたところ、掃き出し窓以外は苦になりませんでした。掃き出し窓のハニカムシェードについては、パノラマタイプの窓だったせいか、ずっしりと重さを感じました。毎日の上げ下げなので、掃き出し窓は電動ハニカムにしたほうが楽かもしれません。それから、宿泊体験棟の窓にはハニカムシェードのほかにシェードタイプのカーテンがついていました。通常のカーテンより部屋がすっきりして広く見えます。窓から外を眺めた時の解放感もありました。ただしカーテンレールやカーテンは内装屋さんで別途後付けになるそうです。遮光性については、通常のハニカムシェードは遮光性能はあまりありません。そのため朝は朝日で自然に目が覚める感じになりました。子供を昼寝させるとか、朝ゆっくり寝たい場合などはハニカムシェードを遮光タイプにするか、別途遮光カーテンを取り付けられるようにするのがよいです。

窓については、i-smartはパノラマタイプが選べます。宿泊体験棟にもパノラマタイプが付いている部屋がありました。これは大きくて見晴らしがよいです。解放感もあり昼は部屋がより広く明るく感じました。i-cubeではパノラマタイプは選択できないので、私のおすすめは片側FIXの開き窓です。FIX窓側の大きさが大きいので、眺めがよくなります。宿泊体験棟でも片側FIX窓が子供部屋についており、それで私は気に入りました。気密性もよくて眺めもいいのでお得です。実は北海道に旅行にいったときに見かけた一戸建て住宅(一条工務店ではない)の窓はほとんどが片側FIXタイプでした。北国仕様の高性能窓なんだなぁと納得したのを覚えています。また、リビングのテレビの上に横長のFIX窓がありましたが、意外といい感じでした。朝などテレビと干渉することなく光を取り込んでくれます。

リモコンニッチ

宿泊体験棟にはリモコンニッチがありました。ザ・一条工務店、という感じです。実際に見てみるとリモコンパネルやインターホンがすっきりとまとめられていていい感じです。これは我が家にも導入したいと思いました。下部のマガジンラックにも本が置けてよさそうです。それから、テレビやエアコンのリモコン置場にもちょうどよいと思います。

バルコニー

バルコニーは6畳もありました。広くて快適です。ラジオ体操するのにも使えそうです。床面はタイルではなくWPCタイプになっていました。WPCってどうなんだろう?と思っていましたが、違和感なく自然な感じで私はよいと思いました。また東側の壁は一面が袖壁になっていました。タイルの壁がドンとあるのは存在感ありますし、隣の家からの目隠しになります。この袖壁はi-smartでは可能だけどi-cubeではダメらしいです。

トイレ

トイレは1階と2階にあり、窓の位置が違っていました。1階は背面に窓があるタイプ。2階は側面に窓があるタイプです。側面に窓の方が明るく感じました。また、トイレドアは正面に開き戸が付いているタイプでした。悪くはありませんが少しトイレが遠く感じます。また、一条工務店のトイレは背面カウンターと側面カウンターを付けることができます。体験棟のトイレにも両方ついていましたが、私は側面カウンターは少し邪魔だと感じました。カウンターの分だけトイレの横幅が圧迫されます。トイレ内手洗いについて、1階には付いていましたが2階はトイレタンク上から水が出るタイプでした。トイレ内手洗いはあったほうが便利だと感じました。トイレに覆いかぶさって手をあらわなくてもよいので楽です。

押し入れ・クローゼット

押し入れは普通でした。布団をしまうなら1畳分は欲しいです。リビング横にも自在棚付きの押し入れがありました。リビング収納には便利そうです。クローゼットは一条自慢のシステムクローゼットが各寝室にありました。悪くはないですが少し狭い感じもします。ウォークインクローゼットはシステムクローゼットではなく棚とバーの付いたよくあるタイプがいいように思いました。その方が収納の自由度と収納力がありそうです。

浴室

浴室はダークな色合いになっていました。おしゃれな感じですが、少しとんがった印象も受けます。個人的には、自宅でのんびり入浴なら癖のないおだやかな色調にしたほうが落ち着けるような気がします。よかった点は浴室内まで暖かいことです。一条工務店の家は浴室内にまで床暖房が入っています。そのため浴槽を出ても寒くありません。アパートでは湯船から出ると寒いです。ここではむしろ暑くてすぐのぼせそうなほどです。そこは大いに違いを感じました。他のブログなどを見ると、シャワーの水量が弱いと感じる人が多いようですが、私にとっては十分で全く問題ありませんでした。頭のシャンプーも普通に洗い流せます。確認できてよかったのは真空断熱 槽の性能です。次の日の朝に湯船のお湯に手を入れて確認しましたが、まだ温かかったです。お湯につかって温まれるほどではありませんが、朝さっと体を洗うくらいには使えそうです。これはすごい。

シューズウォール

玄関にはシューズウォールがありました。存在感はありますが、玄関の風景によく溶け込んでいると思います。靴を収納してないので使い勝手は分かりません。個人的にはシューズウォールよりシューズボックスのほうが物が置けていいかなと思います。

土間収納

土間収納もあり、1畳分の広さです。上部に棚がありハンガー掛けも付いています。ベビーカーや傘、レインコートなど置けそうです。これは便利そう。ぜひうちにもほしいと思いました。

ロスガード

ロスガードの場所は納戸があってさらにその奥だったので、普通に部屋にいる分にはほとんど音は聞こえません。納戸の中に入ると明らかに音が聞こえてきます。また、ロスガードから壁を挟んだ部屋に行き壁に耳を当てると音が聞こえます。隣の部屋では夜中に静まり返った状態だと多少音がする感じはしますが、気にならないレベルです。

オープンステア

階段はオープンステアでした。カッコいいです。上部が吹き抜けになっているのと、下にも何もないので階段が浮いているようになっていて解放感があります。これが自宅にあったらインパクトありますね。こんな素敵な階段がある家は昭和生まれな私は見たことなかったです。さらに、吹き抜け部から明りも差し込んで1階部分まで照らしてくれます。

キッチン

キッチン台とカップボードの色は黒で存在感がありました。カップボードには炊飯器、トースター、電子レンジなどが置けるようになっています。カップボードでよいと思ったのは壁にしっかり一体化されていて新たな耐震固定の必要がないことです。安心です。意外と困るのがゴミ箱の置場です。キッチン横にポッと置いてありましたが、歩くのに少し邪魔です。キッチンパントリーの前とかに移動してみましたが、今度はパントリーから物を取る時に邪魔になります。自宅設計ではゴミ箱問題はうまく対処したいです。IHで野菜炒めを作りましたが火力は問題ありませんでした。我が家にとっては初IH体験でしたが、これで不安はなくなりました。キッチンの高さは85 ㎝でしたが、妻はもっと高い方が好みなようです。メジャーを持って行ったのでキッチン台やパントリーなど実際の大きさを色々測ることができました。

垂れ壁や天井下がり

垂れ壁: 垂れ壁はない方が見晴らしがいいと思いますが、間取りによっては構造上必要になることがあります。宿泊体験棟ではダイニングとリビングの間に垂れ壁が存在しました。でもこれは、間取り上必要ということであれば、しかたないかなと思います。

天井下がり: 実際の一条工務店建て主ブログなどを見て、天井下がりや垂れ壁が気になっていました。例えば、2階からの配管等を通すため1階部分の天井の一部が下がることがあります。実際、この建物ではキッチンの排気ダクトの部分に天井下がりがありました。でもそれ以外にはなかったです。初期のi-cube、i-smartブログを見るとロスガード下や2階トイレ下などに天井下がりが発生していましたが、今は大丈夫なようです。

まとめ

i-smartとi-cubeはかなりの部分が 共通ですので、i-cubeを考えている場合も参考になると思います。ただ、i-smartでは選択できるけどi-cubeでは選べない住設のバリエーションもあります(スリットスライダー、EBコーティングフローリング、スマートキッチンなど)。それらが本当に自分の好みに合うかは実際に見て確認するのが一番です。

自分の目で見る機会としては、住宅展示場や入居者宅訪問の他、一条工務店の工場見学がありますが、宿泊体験で確認できる物もあります。我が家はi-smartの建具やキッチンを実際に使ってみることができ、自分たちの家作りに大いに参考になりました。

どのタイミングで宿泊体験をするか、仮契約前か後かなどありますが、一度は体験してみることをおすすめします。

今回は以上です。
それでは。

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