
我が家は2018年に一条工務店でi-cubeの家を建築しました。家を建てるのに要した費用を公開します。
我が家は一条工務店の床冷房システムである『さらぽか』を装備しています。『さらぽか』ありなしの価格比較も行います。
我が家は一条工務店と2018年の2月に仮契約を行ったので、その時点の坪単価が適用されます。ただし、一条工務店の坪単価は施工面積によって変わってきます。我が家の施工面積は約34坪です。
我が家はi-cubeですが、i-smartの場合はそれより坪単価は高くなります。
家を新築するためには家本体の価格の他に、様々な経費が掛かってきます。それらについても最後の方でまとめます。
見積総額と坪単価の計算
我が家の実際の見積額を見てみましょう。
太陽光発電を含まない場合
建物本体工事 | 21,213,561円 |
建築申請その他業務 | 375,000円 |
付帯屋外給排水等工事 | 1,209,100円 |
標準仕様外工事 | 2,638,700円 |
建物工事費合計 | 25,436,361円 |
消費税 | 2,034,908円 |
建物工事費合計(税込) | 27,471,269円 |
まだ太陽光発電は含まれていません。
我が家の施工面積は34.32坪です。建築工事費合計(税込)をこの値で割ります。
27,471,269÷34.32=800,444円
となり、オプション込みの坪単価は
800,444円(税込)
となりました(さらぽかあり、太陽光発電なし)。高いです。
太陽光発電を含む場合
次に太陽光発電を含んだ場合を計算してみます。
太陽光発電システム | 2,008,500円 |
消費税 | 160,680円 |
太陽光発電システム合計(税込) | 2,169,680円 |
建物工事費+太陽光発電システム合計(税込) | 29,640,449円 |
太陽光発電の容量は7.77 kWです。
これを先ほどと同じように34.32坪で割って坪単価を計算します。
29,640,449÷34.32=863,649円
となり、太陽光発電込みの坪単価は
863,649円(税込)
となりました(さらぽかあり、太陽光発電あり)。さらに高いです。
太陽光発電なしとの差は約63,000円です。
我が家は太陽光発電を載せることを選択しました。
ガンガン発電して元を取ってくれることを期待します。
見積総額の中身
見積書の中身は項目名が色々分かれています。初めての人にとっては分かりにくい物もあります。私も詳しくは分かりません。
ばばーんと画像を公開しますので興味のある人は見てください。
(余計な部分は黒塗りしてます)
「建物本体工事」というのはその名の通り建物本体のことです。
「建築申請その他業務」というのは建築確認申請や長期優良住宅手続きに掛かる費用です。
「付帯屋外給排水等工事」というのは敷地内に上下水道配管を敷設する工事や残土処分費用だそうです。
「標準仕様外工事」というのはオプションのことですね。オプションはそれなりに付けました。
ベタ基礎やハイドロテクトタイルなどもオプションになります。床暖房は標準なのに...。
『さらぽか』なしの場合
先ほどの画像2枚目を見ると、『さらぽか』の金額は495,600円(税抜)となっています。
そこで『さらぽか』をなくした場合の坪単価を計算してみると、
(29,640,449-(495,600×1.08))÷34.32=848,053円
となり、『さらぽか』なし、太陽光発電ありの坪単価は
848,053円(税込)
となりました(さらぽかなし、太陽光発電あり)。『さらぽか』ありとの坪単価の差は約15,000円です。
まだ季節的に本格的に『さらぽか』のお世話にはなっていませんが、加湿して冬の過乾燥を防ぐ機能もあるのでこれまでもとても過ごしやすかったです。安くはありませんが、付けてよかったオプションです。
オプション最低限にした場合
我が家はいろいろオプションを付けましたが、もし必要最低限のオプションに絞った場合はどうでしょうか。
ここでは、一条工務店で建てる施主がほぼ付けると思われる、「ハイドロテクトタイル」「ベタ基礎」「カップボード」「LED照明キャンペーン」に絞ったオプションで坪単価を計算してみます。
『さらぽか』も太陽光発電も付けません。
オプションのみの金額はこのようになります。
ハイドロテクトタイル | 446,100円 |
ベタ基礎 | 373,300円 |
カップボード | 182,000円 |
LED照明キャンペーン | 99,100円 |
オプション合計 | 1,100,500円 |
これを建物本体工事、建築申請その他業務、付帯屋外給排水等工事に足して合計を出します。
建物本体工事 | 21,213,561円 |
建築申請その他業務 | 375,000円 |
付帯屋外給排水等工事 | 1,209,100円 |
標準仕様外工事 | 1,100,500円 |
建物工事費合計 | 23,898,161円 |
消費税 | 1,911,852円 |
建物工事費合計(税込) | 25,810,013円 |
となります。
これを前と同じように34.32坪で割って坪単価を計算します。
25,810,013÷34.32=752,040円
となり、最低限のオプションのみに絞った場合の坪単価は
752,040円
となりました。
そこそこ下がってきましたね。
それでも、一条工務店でi-seriesの家を建てるには坪単価75万円~86万円は考えておく必要がありそうです。
その他の費用
これまでの計算では含まれていませんが、家を建てるには土地も必要ですし、多くの人は住宅ローンを組むことになると思います。
また、水道加入金や登記費用など、家を新築するまで知らなかった費用もバカにならないくらいかかります。
一条工務店ではそれらの費用も資金計画の中で概算で記入してくれます。それが画像の3枚目になります。
ここに書かれた金額は参考値なので、確定値は違ってきます。
私の場合も実際の金額は多少異なりますが、大体はこれくらい掛かっています。
さらに言うと、ここには記載されていない物で必要になった費用もあります。
それらの費用とは「土地登記費用」「引っ越し前の住宅ローン金利支払い」「引っ越し代」「地鎮祭」です。
そういった諸々の費用をまとめるとこうなります。
外構工事費 | 1,360,800円 |
インテリア代金 | 60,380円 |
土地売買代金 | 17,390,000円 |
土地売買諸費用 | 900,000円 |
火災保険料 | 180,000円 |
テレビアンテナ工事 | 50,000円 |
住宅ローン保証料 | 927,495円 |
住宅ローン貸付手数料 | 32,400円 |
住宅ローン印紙代 | 20,000円 |
地盤調査費 | 0円 |
契約書印紙代 | 10,200円 |
設計報酬 | 108,200円 |
長期優良住宅申請諸費用 | 6,000円 |
上下水道加入金 | 220,000円 |
建物登記費用 | 150,000円 |
量水器新設、検査費用 | 48,913円 |
土地登記費用 | 271,270円 |
引っ越し代 | 200,000円 |
引っ越し前の金利支払い | 254,308円 |
地鎮祭 | 30,000円 |
合計 | 22,219,996円 |
土地高いです。
もちろん東京の都心と比べると安いのでしょうが、我が家のライフプランを圧迫するには十分です。
そして諸々の手数料が何気に高いです。
建物も含めた全ての金額を合算してみます。
29,640,449+22,219,996=51,860,445円
51,860,445円 !
びっくりです。
我が家は精いっぱい頑張って4,500万円の住宅ローンを組みました。
残り約700万円が現金で支払った分となります。
土地と建物の代金以外の、こういった諸費用はローンでは払えませんので、家の建築をするには手元にそれなりの現金も必要となります。
お金の価値観は人それぞれですが、住宅ローンについては最初は誰でも詳しくないと思います。
参考になった本をあげておきます。
また、お金のライフプランは本気で専門家に相談したほうがよいと思います。参考サイトを2つ挙げておきます。
これらのサイトは、ファイナンシャルプランナーへの相談が無料で行えます。
ファイナンシャルプランナー(FP)とは?
※日本FP協会「FP顧客満足度調査」
金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度などに幅広い知識を備え、あなたと一緒にこれからのことを考えるパートナーです。ファイナンシャルプランナーを利用した方はFPの専門性・提案力・知識に約80%の方が満足し、85%の方が再度利用したいと回答しています。※
まとめ
一条工務店で家を建てるために必要な費用について見てきました。
家の建築には多額の費用が掛かります。一条工務店の家は決して安い部類ではありません。
それでも性能はぴか一だと思います。引っ越してから我が家はとても快適に過ごせています。
そうなると問題はお金のことで、私も相当悩みました。ローンの額には今でもけっこうビビッてますし、今後も完済までやりくりを続けていかなければなりません。
今回は以上です。
今後もやりくりしつつ、高性能住宅で快適に過ごしていきたいと思います。
それでは。