家を購入したとき、その家が傾いていないか気にならないでしょうか? 私は気になります。
実際、一条工務店の工場見学でも「床が傾いてるとこんなに変な感じがしますよ」というのが体験できました。床の傾きが1°でもかなり違和感ありました。
法律でも新築時の床の傾きの許容範囲が決まっているらしく、3/1000が許容範囲だそうです。
そうなると気になるのは自分の家がどうなっているかです。実際にそれを調べてみましたので紹介します。
レーザー墨出し器による測定
測定に使ったのはレーザー墨出し器です。下の写真のような物で、水平方向にレーザーを出してくれます。

これをそれぞれの部屋で四隅のひとつに設置し、残り3か所で定規で高さを測ります。

そうすると、各点で床とレーザー高さとの距離がわかります。そこから計算して四隅での高さの違いを割り出します。
各部屋での床の傾き具合
実際に測定した結果は以下のようになりました。まず1階です。

数字は、各部屋の右上をゼロとした時に、他の3か所がどれだけ上下しているかを示しています。
それぞれの部屋ごとに測っているので、部屋間の段差は不明です。
あくまでもそれぞれの部屋の中での高さの違いを示しています。
1階の結果を見ると、例えば和室では5 mmくらい高さが変わっている場所もあります。
和室の縦方向の長さは2.5 mくらいで、その間に5 mm変化しているので、傾きは5/2500 = 2/1000となります。
これは新築の基準である3/1000よりも小さいのでOKだと思います。
次に2階です。

2階でもちょっとずつ傾きはあります。
比較的大きそうなのは主寝室で、距離約3.4 mで6 mm高さが変化しています。
なので傾きは6/3400 = 1.76/1000となります。
2階も床の傾きは3/1000以下なので、許容範囲であることがわかります。
全体を眺めてみると、1階も2階も家の中心部に近づくほど高さが低くなっている傾向が見て取れます。
荷重の掛かり方から言って、それが自然なのかもしれません。
中心部は重さで少し沈むのかも。
まとめ
床の傾きをレーザー墨出し器で測定しました。
結果は新築の許容範囲であることがわかりました。
割と大雑把に測ったので誤差もあると思いますが、ひとまず安心です。
実際住んでいても特に違和感は感じませんので大丈夫でしょう。
ちなみに、使用した墨出し器はこちらです。
本日は以上です。
それでは。