
間取りの番外編として、家の外側のいくつかのパーツについて紹介します。
外壁や屋根は家を構成する重要なパーツです。家の外観はこれらによって大きく左右されますし、風雨にさらされる部分なのでメンテナンス費用にも大きく関わってきます。
でもi-cubeやi-smartは外観は選択肢はあまりありません。わたしが重視したのは家を50年、60年と考えた時のメンテナンスです。
はたして外壁や屋根はそれだけ持つのでしょうか。
ハイドロテクトタイル
一条工務店おすすめのハイドロテクトタイル。光で汚れを分解し、雨で洗い落とすので、何年も経過後もきれいさを保つそうです。
タイルの色は5種類で、それらを2種類組み合わせて模様を付けられます。といっても自由に決められるわけではなく、色分けの位置にもある程度ルールがあるようです。図のように、上下の窓がそろっているところ、バルコニーの色は変えられます。その他のところは建築士さんに確認するのがよいです。
外観については、i-cubeやi-smartは似たような印象になってしまいます。幸い我が家の隣接ブロックには他に一条工務店の家はありません。なので周辺を歩いていても同じような家が並んでいるという印象はありません。逆に我が家はけっこう目立ちます。全面タイルで、しかも色分けしてあるお宅というのは一条工務店以外では珍しいです。
実はタイルの色に関しては再現性がなかなか難しいそうです。出来上がった我が家に関しても、タイルの色合いがなんとなく入居者宅訪問などで見た感じと違います。最初見た時は正直「なんか違う...」と思いましたが、まあ仕方ないですね。
周りのお宅と比べても、全面タイル貼りの外観は立派な印象を出してくれます。これで長期間汚れず美しさを保ってくれると嬉しいです。
外壁についてはタイル自体はメンテナンスは不要ですが、目地の補修が10年に1回必要になってきます。全面的な壁の塗り直しよりは費用は安く抑えられるようなので、そこもよい点です。
太陽光発電システム
i-cubeやi-smartでは屋根材に太陽光パネルを選ぶ家が多いと思います。我が家も一条工務店の営業さんから、売電シミュレーションを見せられて説明されました。
当初、私は太陽光発電にあまり興味がありませんでした。なんといっても初期費用が数百万円も掛かります。ただ、我が家では「さらぽか」に魅力を感じていましたので、その電力消費量ひいては電気代は懸念材料でした。
いろいろ調べてみると、電力会社の料金プランにも様々な種類があることを知りました。家の新築前は我が家はアパート暮らしで、電力プランは何も考えずスタンダードな物を使用していました。しかしそれ以外にも、夜間電気料金を抑え、逆に昼の電気料金が高くなる、太陽光発電に適した料金体系もあります。
さらに夜間に電気で沸かしたお湯で給湯するエコキュートやIHクッキングヒーターを組み合わせたオール電化住宅とすることで、光熱費がお得になります。そこで我が家でも太陽光発電を導入することにしました。
さらぽかを備えている我が家では、気温が35℃にも達する真夏には、床冷房を働かせるため真冬と同じくらい電力消費が上がっています。それでも晴れた日は冬よりも発電量がありますので、電気代としては冬より安くなりそうです。
太陽光パネルについては、40年経っても発電効率は落ちますが発電している物もあるようなので、できるだけ長持ちすることを期待しています。ただし、屋根の防水を担っているルーフィング材がそこまで持つのかという懸念があります。また、最近では古くなった太陽光パネルによって火災が発生したという話もあります。その点については今後の対策の進歩に期待したいと思っています。
雨漏りや火災を防ぐために、将来的に屋根材を付け替えたり、ルーフィング材を貼りなおしたりしなければならないのだとすると、売電による利益など吹っ飛んでしまいますので、そこは大きな懸念材料です。また、太陽光発電パネルは何年かに一回、点検が義務付けられていますが、そこは家主に任されているようです。その費用も積んでおく必要があります。
太陽光発電を採用すると、壁面のどこかにパワーコンディショナーを付けることになります。パワーコンディショナーは太陽光発電で得られた電気を家庭で使える形に変換してくれる装置です。
我が家では売電は余剰買取ですので、家で消費する分の電気をまず消費し、余った電力を売ることになります。晴れた日の昼には家での消費量より多くの電力を発電しますので、昼の高い電気を買う量を下げられるというわけです。
このパワーコンディショナーも寿命が10年程度のようですので、メンテナンス費用は考えておく必要があります。
太陽光モニタリングシステムはネットワークにつながない状態でも室内のモニターで発電量や電力消費量をモニタリングできます。加えて、ネットワークにつなぐことでスマホの「一条工務店アプリ」でも発電量や消費量を見ることができるようになります。
我が家は情報ボックスを採用しましたので、引き渡し時にそこに太陽光発電モニタリングシステムにつなぐためのLANケーブルが一本のびて来ていました。インターネット環境導入後に、そのLANケーブルをネットワークに接続し、室内のモニターから設定することで一条工務店との通信が始まります。
太陽光パネル以外の屋根材
我が家は隣接地との北側斜線規制の影響で、屋根全部を太陽光パネルにすることはできませんでした。また、全面太陽光パネルにすると初期費用も高いので、あえて太陽光パネルの積載量を減らした部分もあります。太陽光パネルがない部分も屋根を付けなければなりませんが、屋根の種類はいくつかあります。
フラットルーフ | 素材がガルバリウム鋼板で最も耐久性が高く、メンテナンススパンが最も長い。方法としては防錆塗装で15万円~20万円程。 |
カラーベスト屋根 | 彩色スレートによる屋根で、年々耐候性の向上はあるが、一般的に10~15年で塗装。瓦の1/4の荷重のため多様されるが、塗り替え費用は約20万円。 |
パラペットルーフ | 素材がFRPのため10年置きのメンテナンスが一般的とされており、ジョイント補修含め30~40万円程のメンテナンスコスト。 |
いずれにしても10年から15年でメンテナンスが必要になってくるようです。
太陽光パネル以外の部分の屋根については、我が家は耐久性が高く、約10年ごとの防錆塗装で使い続けられるフラットルーフを選択しました。フラットルーフは上から見ると白い色をしています。太陽光パネルが黒い色をしていて、フラットルーフが白い色をしているので変な感じもしますが、普段上から家を見ることもないので気にはなりません。
テレビアンテナ
家でテレビを見るためには、テレビアンテナを家につけるか、ケーブルテレビに加入するか、光テレビに加入するかといった選択肢があります。テレビアンテナは設置するのに費用が掛かりますが、地デジだけならNHK以外は料金はかかりません。ケーブルテレビや光テレビはアンテナは必要ありませんが、それぞれ回線の接続と月額料金がかかります。
我が家は費用を抑えたかったこともあり、家にアンテナを設置することにしました。電波の強さによって設置できるアンテナが異なるようですが、我が家の屋根に乗るのは魚の骨みたいな形の「八木式アンテナ」です。
ここで我が家では思わぬ問題が発生しました。アンテナの設置前に電気屋さんが電波を調べていくのですが、電波がやってくる方向にあるマンションのせいで電波が乱れていることが分かりました。これだとアンテナを設置してテレビをつないでもうまく映らない可能性があるそうです。
もしアンテナがだめだとすると、他の選択肢はケーブルテレビか光テレビになります。でも長年使うことを考えるとアンテナ設置できたほうが安価です。電波が乱れるといっても、全然映らないわけではないようなので、我が家ではとりあえずアンテナを導入することにしました。でもそれでダメだった場合はアンテナが無駄になってしまうことになります。ただ、地デジアンテナの設置費用は約3万円とそれほど高くなかったので、思い切ってやってみることにしました。
結果としてテレビは映ったのでOKです。電気屋さんの話によると、季節の変わり目に電波が安定しないことがあるかもしれない、とのことでした。実際テレビを見ていると、もしかしたらNHKのEテレの画像が乱れることがあるかもしれませんが、最近は安定しています。
立水栓
標準では庭に1個立水栓または散水栓が付けられます。植木に水をやったり高圧洗浄機で駐車場を洗浄したりするのに水を使うので、水栓は必要となります。オプションをどうするか悩みどころですが、ここは立水栓+二口水栓としました。
外構用の水栓には散水用のホースを付ける予定です。ホースが付けっぱなしだと、手洗いしたりじょうろに水を汲んだりする蛇口がなくなります。そのため、蛇口が二つある二口水栓にすると便利です。金額も高くないので付けておいて損はないと思います。
ガーデンパンは水受け用のボウルになります。これを付けないと立水栓の下には排水用のパイプがあるだけになります。ただこのガーデンパンは、ホームセンターなどで別途購入しても簡単に付けられます。なので我が家ではオプションとしては付けませんでした。
表札
表札については、上のようなものが一条工務店からサービスでプレゼントされます。それが外構屋さんに渡されて、門柱に取り付けてもらえます。ガラスタイプと御影石タイプがあり、ホームページでデザインや文字のフォントを選ぶことができます。
まとめ
間取りの番外編として家の外側について紹介しました。太陽光パネルは思ったよりよく発電してくれていますし、ハイドロテクトタイルはいつもきれいです。できるだけ長持ちしてくれたらいいなと思います。