新築工事その4【基礎工事(3)】立ち上がりコンクリート、水道配管、防蟻剤【一条工務店i-cube】

基礎工事の様子【その3】をお送りします。基礎はこれで完成です。

着工からコンクリート打設まであっという間でした。予定通りに進むかどうかは天気に左右されるところもあります。現場としてはスケジュールも詰まっているし、ちゃっちゃとやってしまいたいんだろうと思います。

我が家はぱっと見のトラブルはありませんでした。でも真夏の暑い日にコンクリートを作ったので、その影響は気になりますね。

できた家に長く住もうと思ってる施主としては「完璧に養生してよ~」「急速に乾燥しないように水撒いてよ~」と思いますが、施工側にとっては多数の現場のひとつにすぎません。

後悔を残したくないのであれば、事前に監督さんに養生方法を念押ししたり、自分で現場に行って水を撒いたり覆いをしたりするといいかもしれません。

と言っても、私も出来上がった基礎に今のところ文句があるわけではありません。何か出てくるとすれば10年後20年後かなぁ、と思っています。

それでは、実際どうなったか見て行きましょう

基礎立ち上がりコンクリート打設

ベースコンクリートが打設された二日後に来てみると、上の写真のようになっていました。

立ち上がり部分の型枠にコンクリートが流し込まれています。型枠から見える部分の色は灰色っぽく、まだ乾いていないことが分かります。一方、ベース部分のコンクリートは乾いて白くなっています。

こちらは家の道路側から玄関ポーチ方向を見た写真です。型枠やアンカーボルトが一列に並んでいます。まあまあ真っすぐですね。一条工務店の基礎幅は160 mmです。

コンクリートを作らない部分の型枠にはこのように仕切りが入れてありました。写真は玄関ドアがくる部分です。

上の写真は家の裏手部分です。こちらもちゃんと真っすぐ並んでいます。

太いアンカーボルトには緑色のものと灰色のものと二種類あります。緑色のものは家の四隅にありました。灰色のものは補強でしょうか。

こちらは玄関とは反対側の側面です。しっかりとホールダウン金物用のアンカーボルトが入っています。

我が家は洪水地域でも津波地域でもないので家が流されることはないと思いますが、台風の強風はあるかもしれません。風で家が吹き飛ばされないようにしっかりふんばってもらいたいです。

こちらは深基礎周辺の立ち上がりです。ここにも灰色のアンカーボルトがありました。

立ち上がり部を拡大してみるとこんな感じです。なにか黄色い丸が埋まっていますね。最初はBB弾でも埋まっているのかと思いましたが、ところどころにあるのでたぶん違います。何かは分かりません。

コンクリート養生期間

こちらは、立ち上がり部分の打設から二日後の写真です。全体的に白くなって乾いてきています。というか、ベース部分は心なしか少し茶色くなってきています。土埃による汚れでしょうか…。

コンクリートは打設してから十分な強度が出るまでに何日かかかるので、所定の養生期間だけ放置することになります。

こちらは道路側から玄関ポーチ方面を見た写真です。立ち上がり部分も手で触ってみるとすっかり硬くなっています。

見た目ではわかりませんが、コンクリート内部ではずっと反応が進んでいて、時間とともに強度がどんどん増して行っている状況です。

近寄ってみるとこんな感じです。表面はきれいですね。

側面から深基礎の部分を見ると、灰色っぽいです。水分や土汚れなどで色が違って見えるのかもしれません。

型枠脱型

また何日かして見に行くと、型枠が外れてこのようになっていました。ベタ基礎はゴッツイです。なんだか迷路みたいですね。

写真左上部分に、コンクリートの上にさらにコンクリートが打ってある場所がありますが、ここは玄関ポーチおよび玄関内の土間になります。この部分は床下に潜っても見えないですし、外からも見えにくいので、シロアリの被害にあいやすい場所です。

写真奥のところではウッドデッキ部分の土間コンクリートを作っていました。オプションのウッドデッキは土間コンクリートありを選べるのでお得だと思います。コンクリートがあると雑草が生えませんし、足場もしっかりしています。

上の写真で手前部分が浴室になります。浴室は床断熱ではなく基礎断熱ということなので、洗面所と浴室の間の基礎部分に断熱材の仕切りが入ります。

また、基礎立ち上がりは部屋と部屋の間の仕切り部分だけでなく、備え付けのクローゼットや収納の底部にも作られていました。二階部分をしっかり支えてくれそうでちょっと嬉しかったです。

こちらは給水管や排水管を通すために基礎底面にあらかじめ敷設されたパイプです。

配管敷設

さらに後日、このようになっていました。この日は雨でしたが、基礎に水が溜まってプールのようになることはありませんでした。水抜き穴や配管用の穴から水は抜けているようです。

すでに、水道水やエコキュートからの温水を通すホースや下水用の配管が設置されています。詰まりやすい配管のコーナー部分は透明な部品でできていて、何かの時に確認しやすいようになっていました。細かいところの配慮が嬉しいです。

こちらはRAYエアコンの室外機から床暖房のヘッダーボックスに通じる配管です。穴の周囲に見える青色はシロアリ対策の薬剤(防蟻剤)です。この防蟻剤は雨に濡れても別に問題ないそうです。

排水管はぐるっと回って基礎外につながっています。床下点検口は階段下にひとつあるだけなので、床下を這い回って全ての場所に到達しようとすると、これらの配管が邪魔なのでLDKの方から大きく迂回することになりそうです。でもまだ潜ったことはありません。

こちらは給水用のヘッダーです。青が冷水、赤が温水です。

拡大してみると、各行き先が「台所」「風呂」「洗面」とラベルしてあります。我が家は洗濯機も立水栓も水だけのタイプにしたので、お湯の行き先はこれだけです。食洗器へのお湯は台所へのホースから分岐しています。

冷水の方は「洗面」「洗濯」「風呂」「台所」「トイレ」「手洗い器」などとなっています。

そういえば、我が家は「さらぽか」を採用しているためデシカントがあります。そのためデシカントからの排水パイプも設置されていました。しかし、デシカントへ行く給水ホースはありません。

デシカントは空気中の水分を集めて加湿に使う方式なので、給水は不要なようです。

防蟻処理

こちらは玄関ポーチ部分です。基礎立ち上がりと土間コンクリートの境目のところにチューブから絞り出した歯磨き粉のように塗られているのが防蟻剤のようです。

これらと配管周りの青色の防蟻剤が、基礎部分の防蟻処理になります。

こちらはウッドデッキ部分です。ここにも防蟻剤が見えます。しっかりシロアリの侵入を防いでもらいたいです。

基礎内は一年中を通して温度変動が少なく、常時湿度が80%程度あるような場所なので、シロアリにとっては生息しやすい環境です。まずはできるだけ侵入を許さないことが第一かと思います。

まとめ

基礎工事はこれで完了です。

真夏の基礎工事は、厚さでコンクリートの強度が落ちるのと、台風が来て養生シートが飛ばされたりするので、建設を始めるのにはあまり向かないような気がします。

でもなんとかそれも乗り越え、配筋もいっぱい入ってかぶり厚も十分な、しっかりしたベタ基礎ができたと思います。

今後の工事予定は、家の床部分になる土台据え付けや一条工務店アイシリーズ名物の空飛ぶ壁などへ続きます。

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