
我が家のオプション一覧、最終回をお送りします。
さらぽか空調や太陽光発電システムといった大物が残っていました。
あとはあんまり採用する人はいないかもしれない天井下地補強(角材)もあります。
果たして誰かの参考になるのでしょうか。
それではさっそく見ていきましょう。
我が家のオプション一覧【その4】
項目 | 価格 | おすすめ度 |
天井下地補強(角材) | 18,000円 | ★★★☆☆ |
天棚施工 | 6,000円 | ★★★★☆ |
天井断熱材充填施工 | 15,000円 | ★★★☆☆ |
物入建具変更(観音開き) | 7,000円 | ★★★★☆ |
壁クロス変更 | 24,000円 | ★★★★☆ |
壁クロス2色施工 | 19,200円 | ★★★★☆ |
さらぽか空調 | 495,600円 | ★★★★★ |
電動ハニカムシェード | 20,000円 | ★★★★☆ |
インターホン変更 | 5,600円 | ★★★☆☆ |
分電盤変更(避雷器付き) | 10,000円 | ★★★★☆ |
階段下物入内部仕上げ変更 | 18,000円 | ★★★★☆ |
オリジナル太陽光発電システム(7.77 kW) | 2,008,500円 | ★★★★☆ |
我が家のオプション一覧【その4】は上の通りです。価格は我が家の設計当時のものなので現在は変わっている可能性が高いです。
各オプションの感想
天井下地補強(角材)/おすすめ度★★★☆☆
天井の構造は室内から見ると、まず壁紙があってその裏に石膏ボードがありそれから梁があるという順番になっています。天井下地補強ではその石膏ボードの後ろに合板または角材が設置されます。
それをすることでその合板または角材にビスなどをねじ込み、天井に重い物を固定できるようになります。また、補強する物が合板か角材かで耐荷重に違いがあります。角材のほうが耐荷重が大きくて、180 kgとなっています。合板の方は正確には忘れましたが、数十kgだったと思います。
我が家は家の3か所に角材の天井補強を付けました。その目的は、人がぶら下がってやる運動器具を付けるためです。なので耐荷重的に、人がぶら下がってゆすっても十分耐えられるだけのものが必要です。そこで合板による補強ではなく角材による補強を選びました。
現在我が家では、角材補強した天井のひとつに金属製のフックがねじ止めされています。これに用具をひっかけることで人がぶら下がることができます。この天井への金属製フックの取付は私は電動ドリル等を使ってDIYで行いました。
注意点は、ドリルで穴をあける位置が石膏ボードのビスの位置と重ならないようにすることです。そのため、建築中に、壁紙が貼られる前の石膏ボードむき出し状態の天井の写真を撮っておきました。あとからその写真と実物を比較して穴あけの位置を決めます。
新築の家に穴をあけるのはためらわれるところですが、私は覚悟を決めて穴をあけました。今のところ問題なく人がぶら下がれているので、苦労してフックを取り付けた甲斐はあったと思います。
あまり天井からぶら下がりたい人もいないと思いますので、おすすめ度は3です。
個人的には気に入っています。ハンギングチェアを付けても面白いかもしれません。
器具取り付けは失敗しないように慎重に行うのがよいと思います。
天棚施工/おすすめ度★★★★☆
これは土間収納に棚を付けた分です。棚を付けないと土間収納は単に空間があるだけの場所になります。これを付けることで上部に棚ができるのと、棚の下にハンガーを掛けるためのパイプが付きます。
これがあることで収納力が上がりますし、濡れたレインコート等もかけられるようになります。
便利なのでおすすめ度は4です。
天井断熱材充填施工/おすすめ度★★★☆☆
これも壁の断熱材充填施工と同様に防音目的で入れました。
どの家でもそうだと思いますが、2階の足音が1階に多少は響きます。その響きを減らしたいところがあったので一部の天井に断熱材充填施工を行いました。その場所とは階段を登り切った最初の2階部分です。
防音目的であれば本来全部の天井に防音材を入れるのがよいのかもしれませんが、効果のほどが不明で費用もけっこう掛かるのでそれは断念しました。その代わり、通行頻度が高い階段近くにだけやってみることにしました。
実際に住んでみると、防音材がしてあるところもしていないところも関係なく今のところ2階の足音は気になりませんので、それほど神経質にならなくてもよかったかもしれません。
防音材ありなしの違いもよくわかりませんので、おすすめ度は3です。
物入建具変更(観音開き)/おすすめ度★★★★☆
これは階段下物入の扉を観音開きにした分です。そうでない場合は1枚ものの開き戸になります。それを観音開きにすることで、より少ないスペースで開閉できるようになります。
我が家の階段下物入は和室に面しています。もし家具を置いた場合は扉を開けるスペースはあまりありません。それでもスムーズに開け閉めできるように観音開きとしました。
実際使ってみて、観音開きにしてよかったです。開け閉めしやすいです。ちなみに、和室に階段下物入を作った場合、その扉もふすまと同様の和室仕様になりました。
おすすめ度は4です。
壁クロス変更/おすすめ度★★★★☆
これは壁紙をオプションクロスにした分です。
間取り打ち合わせでは打ち合わせの後半に壁紙のサンプル一覧を渡されて「選んできてください」と言われます。その壁紙にも標準クロスとオプションクロスがあって、オプションクロスは有料です。
ざっくりと言うと標準クロスは模様のあまりない平坦な普通の壁紙です。複雑な模様の入った柄物のクロスはだいたいオプションクロスになります。
我が家では和室、主寝室、洗面所にオプションクロスを使用しました。
オプションクロスは使い方を間違えなければおすすめです。単純な白の壁紙だけで内装を作ると、せっかくの注文住宅なのにアパート感とか建売感が出てしまいます。
そこでちょっと違った壁紙を使うことで、個性を出すことができます。
実際、壁紙を変えることで部屋の雰囲気は大きく変わると思います。もちろん標準クロスでも白ばかりではないので違いを出すことができると思いますが、オプションクロスの方が高級感がある物が多い感じがしました。
おすすめ度は4です。
壁クロス2色施工/おすすめ度★★★★☆
これはアクセントクロスを施工した分です。アクセントクロスは部屋の壁全面ではなく一面を他と違う壁紙にすることです。我が家では1階と2階のトイレにアクセントクロスを使用しました。
アクセントクロスを使うと、その一面が強調されて注目されることになるので、よりアートな雰囲気を出すことができます。使うクロスの種類によって、温かみ、重厚さ、清涼感などいろいろな印象を持たせることができます。
壁紙については一条工務店のカタログ品以外にもサンゲツなどのメーカークロスを使うこともできます。我が家はトイレのアクセントクロスにはサンゲツのクロスを使用しました。
メーカークロスまで含めると本当にたくさんの種類から壁紙を選ぶことができます。これだ!と思うクロスがあれば、家のどこかに使ってみると楽しいと思います。
おすすめ度は4です。
さらぽか空調/おすすめ度★★★★★
さらぽか空調を導入するとどんな設備が家に入るかというと、デシカント空調機、床冷房、サーキュレーターの3つです。
ロスガード90は全熱交換器により室内の熱を外に逃がさない全館空調機でしたが、デシカント空調機はそれに加えて湿度コントロールをしてくれます。
デシカントのお陰で我が家では何もしなくても冬でも40%以上、夏でも60%以下の湿度に保たれています。一年を通しても湿度はだいたい40%~60%の間に収まっています。とても快適です。
床冷房は、床暖房と同じ流路に夏は冷水を流すことで部屋を冷やします。なので床がひんやり冷たくなります。正直真夏の暑い時期は床冷房だけでは足りず、エアコンを使った日もありました。でもだいたいは夏でも家の中の温度は25℃から28℃の間に1日中収まっています。
サーキュレーターは天井埋め込み型の送風機です。暑い時はこれを動かして風を送り、涼を取ります。
使用頻度が高かったのはLDKと寝室のサーキュレーターです。LDKは料理をしたり人が集まったりで熱がこもります。寝室は、夜寝るときに涼しいと寝やすいのでサーキュレーターをタイマー設定して寝ることが多かったです。
サーキュレーターの風はエアコンから直接吹き付ける冷たすぎる風とは違って快適な涼しさです。
さらぽか空調のおかげで我が家は一年中快適です。夏さらっとしているのもありがたいですが、冬に加湿してくれるのもかなりよいです。喉が乾燥して痛いということがありません。冬も呼吸がしやすいです。
今までの、冬は寒くて寝られず朝は寒くて起きられず、夏は暑苦しくて寝付けず朝からじっとり暑くて目が覚めるというような暮らしから激変しました。これは新しい家に引っ越してきて一番感じた点です。
おすすめ度は5です。難点は、やはり電気代がそれなりに掛かることです。でも我が家は太陽光発電を搭載していることもあり、びっくりするほどの請求金額ではありません。
電動ハニカムシェード/おすすめ度★★★★☆
ハニカムシェードの上げ下げをリモコンで電動で操作できるようにするものです。
窓が大きいとハニカムシェードもそれなりに重くなります。我が家では1階リビングと2階主寝室に掃き出し窓があります。それらの窓のハニカムシェードは電動にしました。
電動はやはり楽です。ハニカムシェードの手動での上げ下げも別に苦になるほどではないのですが、サイズが大きくなると少し重くなり「よいしょ、よいしょ」という感じになります。それが電動だとボタンひとつでやってくれます。
小さい窓は手動で全然かまいませんが、掃き出し窓は電動にしておいてよかったなと思います。
おすすめ度は4です。
インターホン変更/おすすめ度★★★☆☆
インターホンは一条工務店のオプションカタログに載っているもの以外のものも付けることができます。
我が家では、電話機とインターホンを連携させて電話機でもチャイムが鳴り受け答えができる機種に変更しました。理由は2階でもインターホンに応答したかったからです。
でも結局それはほとんど使っていません。広い家でもないので、1階まで降りてインターホンに出てもそんなに変わらないからです。
ただ、インターホンにもいろんな機種があって、インターホンの画像と音声をスマホに送って外出先からも応答できるような機種もありますので、そういうのを使いたい場合は変更するのもよいかもしれません。
今のところうまく活用できていないので、おすすめ度は3です。
分電盤変更(避雷器付き)/おすすめ度★★★★☆
アレスタ(避雷器)付きの分電盤にした分です。
アレスタは、外部の電気系統からサージ電流が入った際にそちらに電流を流すようにすることで家電など家の電気系統を保護する回路です。
雷による被害は電気系統すべてに影響するので、やられるときはIHもエコキュートも太陽光発電システムもやられます。冷蔵庫も洗濯機もテレビもパソコンもやられます。
雷の被害は火災保険でカバーされるとはいえ、復旧の手間やデータの保護を考えるとやられないに越したことはありません。少しでも被害を減らすために避雷器付きの分電盤にしました。
避雷器が防げるのは電線から流入してくるサージだけで、流入経路としてはその他に、インターネットケーブル、テレビアンテナ、電話線などがあります。それらは別途対策する必要があります。
いずれにしても直撃雷の場合は被害を防げません。それでも、やるだけのことはやっておいて、それでダメだったなら仕方ないです。
おすすめ度は4です。私はPCのデータがふっ飛ぶと泣くので、そういう人は付けたほうがよいかもしれません。
階段下物入内部仕上げ変更/おすすめ度★★★★☆
通常ですと階段下物入の仕上げは床は合板で壁は石膏ボードむき出しになります。オプションで物入にもフローリングをしたり壁紙を貼ったりできます。
我が家の階段下物入は和室にあるので、「もしかしたらお客さんが見ることもあるかな?」と思い、壁紙のみ貼りました。床は合板のままです。
結果として石膏ボードのままより雰囲気のよい物入になりました。ただ、引っ越ししてから意外と収納場所が足りず、かなり物をごちゃごちゃと詰め込んだのでとてもお客さんに見せられる状態ではなくなってしまいました。なら別にきれいに仕上げなくてもよかったかもしれません…。
将来の片づけに期待です。
というわけでおすすめ度は4です。仕上げ自体は気に入っています。
オリジナル太陽光発電システム(7.77 kW)/おすすめ度★★★★☆
一条工務店オリジナルの太陽光発電システムです。
今から太陽光発電システムを搭載してもメリットはあるのか?という話もありますが、我が家が建築した当時はまだ収支プラスになる感じでした。
太陽光発電システムが何十年使えるのか?という心配もありますが、行けるとこまで使って、寿命を迎えたらそのまま放置してただの屋根にするかな、というところです。
しかし近頃、時間の経った太陽光発電システムが火災の原因になるという話があります。そうなると何もしないで屋根に乗せておくだけでリスクがありますので、何らかの対策が必要となってしまいます。
そこは大いに懸念しているところですが、火災の危険があるのは10年以上経った古いシステムのようなので、うちはまだ時間があるとして今後対策方法が確立されることを期待します。
個人的には、火災の危険が防げるのであれば二酸化炭素も放射性廃棄物も出さないクリーンなエネルギーなのでよいと思っています。なのでおすすめ度は4です。
まとめ
我が家のオプション一覧【その4】を紹介しました。
快適に暮らそうと思うとやっぱりそれなりに電気を食います。
ただ我が家では発電量が消費電力を上回っているので、二酸化炭素排出量の削減に少しは貢献できているんじゃないかと思います。
オプション一覧紹介は以上です。