
前回は【土台据え~屋根仕舞完了】の報告書を紹介しました。
今回はその次の工程である【造作・外部工事~大工工事完了】の報告書を紹介します。
土台から屋根仕舞までは天候がよければ割とすぐに終わります。
しかしそこから先の工事は長いです。
報告書で見るとあっという間ですが、実際は何か月もかかります。
この期間には何度か新築現場を見に行きましたが、だいたい大工さんが一人で作業していました。
また、気密測定の結果もこの報告書に載っています。
それでは順番に内容を見ていきましょう。
外部工事

上の写真は外壁部分ですね。
外壁の防水を担っているのは透湿防水シートです。しっかり雨漏りを防いでもらいたい。
また、木材は湿気があると腐朽菌が繁殖して脆くなったりするので、湿気を逃がしてくれることも重要です。

これも外壁部分です。
外壁タイルが貼り付けてある部材と、断熱や耐震性を担っている内側の部材との間には通気のための隙間があります。
湿気を逃がすことが木造では重要なんですね。

太陽光パネルです。
屋根の上なので自分ではなかなか目にする機会がありません。
しっかり発電してくれているので、問題ないと思います。
でも年々少しずつ発電効率は落ちてきます。
室内工事

1階天井です。
2階の天井が直接1階に響かないように工夫がされているようです。
実際、思ったより2階の音は下に響きません。
「ペンを落とした音も響く」と言われていましたが、それほどではありません。

床に敷き詰められる銀色のパネルです。
パネルに不凍液を流すチューブを通す溝が掘られています。
これは実際に工事しているところを見たかったのですが日程が合わず見に行けませんでした。

電気工事は引き渡し前に電気工事屋さんが通電や動作の最終確認をしていました。
我が家ではそれなりにたくさん電気コンセントを付けたのでそこに不満はありません。
でも照明スイッチの位置は一部後悔ポイントもあります。

外構の照明やインターホンへの電気配線は外壁に穴を開けて通します。その部分の気密処理です。
そういえば、我が家の情報ボックスには光ケーブルやテレビアンテナ線が来てますが、そこは気密性が悪いような気がします。

一条の換気システムですが、我が家は「さらぽか」を採用したので湿度制御のデシカントもついています。
このシステムは作動音がそれなりにしますが、我が家では普段人がいない書斎の奥に設置したのでまったく気になりません。

気密測定は上棟後、しばらくして行われました。
その際はまだ床板がむき出しで石膏ボードも貼られていませんし、換気口もテープで目張りされた状態でした。
うちは床下点検口のところに測定機が設置されました。
住宅設備

キッチンや洗面台などの住宅設備が設置されるのは最後の方です。
我が家はキッズカウンター付きの対面キッチンです。

一条カップボードは有料オプションですが、壁に固定されているので地震のときに倒れなくてよいですね。

シューズボックスの扉の裏には姿見の鏡がついていますが、いちいち扉を開けて鏡を見るのは少し面倒です。
鏡は外側についてたほうが使いやすいように思います。

洗面台やトイレが入ってだいぶ家らしくなりました。
あとは壁紙が貼られるとほぼ完成です。
その他

上の写真はバルコニーを下から見たところですね。

足場が解体されて、外回りの工事は完了です。
まだ電気やテレビアンテナは来ていません。
石膏ボード

耐火性のある石膏ボードで室内を覆います。
壁紙がなく石膏ボードむき出しの状態だと結構圧迫感があります。

耐力壁扱いの内壁とそうでない内壁はビスのピッチが違うようです。

大工工事が完了すると、残りは壁紙と電気工事です。大工さんご苦労様でした。
清掃

廃棄物は分別回収してくれたようです。
外壁タイル

外壁タイルの様子です。
うちは大丈夫でしたが、時々傾いてたりひび割れてたりすることもあるようなので、気にする人は引き渡し前にチェックするのがよいかもしれません。
気密測定結果
我が家の気密測定は上棟後から10日後くらいに行われました。
その結果は下のようになっています。3回測定した平均値を採用しています。
結果は 0.50 cm2/m2 で、悪くない結果だそうです。

まとめ
工事進捗報告書【造作・外部工事~大工工事】を紹介しました。
ここまでくると家も完成一歩手前です。
ちょくちょく現場を見に行った人には目新しい情報はないかもしれません。
でも改めて見返すと、家ってこういうところが建てる時のポイントなんだね、というのが何となくわかる内容になっています。
次回は最後の報告書の紹介をしたいと思います。